レンタルオフィス「METSオフィス」運営責任者のオバタです。
賃貸物件などと同様に、オフィスサービスにも内見(内覧)OKとしている運営会社があります。
文字通りオフィスビル外観と内装や施設などを契約前に確認できる制度で、一部のオフィスサービスユーザーは審査に落ちたくないなら内見はしたほうが良い!という意見をお持ちのようです(ごくたまにそのようなご相談を受けます)。
当記事では、バーチャルオフィスの審査と内見(内覧)についての関係性を実際に合否の判定に携わる運営責任者の視点を交えて解説いたします。どうしても借りたいオフィスサービスがあって審査に落ちる条件をひとつでも減らしたいという方はぜひ目を通してみてください。
内見(内覧)は審査結果への影響なし
結論から先にお伝えします。
バーチャルオフィスの内見(内覧)は、基本的に審査結果への影響はないと考えてOKです。
弊社の場合バーチャルオフィスは都外など遠方からのお申込みも多く、必要事項をご記入後お申込みいただき必要書類をご提出いただければ審査を行うことができます。オフィスを見に来ているかどうかは二の次どころか全く重要視していません。
内見が可能な他のバーチャルオフィス運営会社であっても同様に、拠点住所から遠く離れたお客様からのお申込みが大半であり、来訪してないから審査落ちとするメリットは運営側には全くありません。商業的にも論理的にも審査結果への反映はナシだと判断できるかと思います。
ご当地のエリア限定など特殊な条件があり内見が必須であればウェブサイトや資料にわかりやすくその旨が記載されているはずなので、心配な方はお申込み前に確認するようにしてください。
【例外】場合により内見の強行はNGの可能性も
基本的に内見は審査結果への影響なしですが、特殊な条件下では例外があります。
例えば弊社では現在、世界中に蔓延してしまった新型コロナウイルス感染症の影響により、全従業員を対象に在宅勤務を実施しております。併せてコロナから各拠点の個室やシェアオフィスを利用されている会員様を守るため、コロナ禍以前よりも内見のご要望を一部制限している状態です。
内見を希望されているお客様には大変ご迷惑をおかけしており恐縮ですが、このような状況下ですと「要望通りにスケジュールを調整して最優先で対応しろ」などと強要してくる方を他の良識ある方と同一の条件で審査することはできません。
感染症が蔓延る世の中では内見自体が一切できないというわけではなく、身勝手な要求を押し付けてくる方はそれが審査に落ちる理由になりえるという話ですので誤解しないようお願い申し上げます。
他社においても建前上はわからない独自のルールがある可能性はあります。コロナだけでなく同様の脅威が出現した際、何よりも既存の会員様と従業員を守らなければならない。シェアスペースや個室が併設されているオフィスサービス運営事業者全体の課題でもあります。
「熱量」は見られている可能性あり
バーチャルオフィスを実際に内見するかどうかは審査結果に影響しませんが、そのやり取りの熱量みたいなものを担当者はよく見ています。
お問合せひとつとっても「内見希望」とだけメール本文に書いてあるものと、希望拠点名と希望時間がしっかり明記されたものとでは印象が全く違います。
実際に集計データを確認してみると、内見希望とだけ書いてくる方はそのあとご希望を聞いてもそのまま無視、内見まで進んでもお申込みされなかったりお申込みされてもいつまでも書類をご提出されないといったケースが著しく多いのは興味深いなと思います。
内見と審査を結びつけて考えるとしたら、実際に見に行く以前の問題であるということになります。要望が長文メールや電話である必要は全くありませんが、テンプレでも構わないのでこのあたりを少し工夫するだけで審査通過率は上がるのではないでしょうか。
内見できないバーチャルオフィスの審査は緩い?
検索したら名前が出てくるようなバーチャルオフィスの大半は内見OKですが、中には契約して会員にならないと利用できる住所の詳細を教えてもらえないところもあります。
理由としては激安だから内見対応コストを削減している、悪用されるリスク対策、過去に詐欺に使われた等の住所であることを隠すため等色々あるのですが、内見できないぶん審査が緩いかというと必ずしもそうではありません。
実際のところ、名前を書ければ受かる○○高校のようなオフィスサービスも無くはないです。しかし内見できない全てのバーチャルオフィスがそのレベルというわけではありません。内見できない=審査が緩いとは限らないので誤解のないようご注意ください。
賃貸で住居を探す場合や個室のオフィスなど、基本的に内見は申し込む前の比較検討材料として行う場合が殆どで「見なければ判断できない」というお客様もいらっしゃると思います。このような判断基準をお持ちの方は、内見できないバーチャルオフィスは最初から選択肢に入れないようにするのが正解です。
まとめ
バーチャルオフィスにおいては、内見をするかどうかは審査結果に影響しないと考えて問題ありません。ただし、やり取りの印象次第で最悪の場合審査に落ちる場合はあります。
バーチャルオフィスはその名称とこれまでの歴史の影響により、未だ怪しいサービスという認識を持たれている方が一定数いらっしゃいます。だからこそ内見しないと安心できないという声があるのも理解できます。
審査に通りやすくするためにと考える方よりも、安心したいから契約前に見たいという要望の方が多いのは間違いありません。
実際、住所だけを貸している建物の質が怪しい運営会社はありますし、ボロボロのアパートのような拠点を貸しているようなところもあり怪しさが拭いきれない側面はあるかと思います。
バーチャルオフィスはすべての運営事業者を100%おすすめできないサービスではありますが、某大手のRやSなど高額のオフィスサービスはビル外観や内装はコストに見合う素晴らしいものだったり、月額1万円以下の比較的安価なサービスでもそれなりのクオリティを整えていたりと信頼できる運営会社はあります。
弊社が運営するMETSオフィスにおいても、不動産業を50年以上営んできた経歴があり、全拠点を自社所有ビルで運営していたりと安心をお届けできる環境づくりに努めています。
⇒ 「一緒に社会貢献がしたい」社長が語るMETSオフィスの理念とは
内見したから審査通るかも、は勘違いですが「社長のインタビュー見て申し込みました!」は私に効きます笑。他社でも「このサービスが気にいったから申し込みました」は喜ばれてプラスになる可能性があります。ぜひお試しください!