レンタルオフィス「METSオフィス」運営責任者のオバタです。
以前バーチャルオフィスの審査に落ちる条件6選という記事を書いたのですが、私の願い虚しく初歩的な理由でご利用をお断りせざるを得ない案件がちらほらと出てきております。
「こんな理由で?」と思われる方もいらっしゃるかと存じますが、今回は最近審査落ちとさせていただいた案件について少しお話させていただきます。
事業内容を何がなんでも言わなかった
前記事の「②審査担当者からの質問に答えられない」に該当する部分に補足する形となりますが、とにかく事業内容について何がなんでも言わない、聞いても答えていただけないという方がいらっしゃいましたので審査落ちとさせていただきました。
誰でもいいから借りてくれればいいという運営会社ならまだしも、既存の会員様のことをしっかり考えているバーチャルオフィス運営会社であれば、事業内容がわからない方にビジネス用の住所を貸すなんてできるわけがないのです。
前記事に「事業内容がクレームがつきやすいビジネスであれば審査に落ちる可能性が高くなる」と書いた通り、確かに審査に通りづらい業種というものはありますが、そもそもバーチャルオフィスの審査自体決して厳しいものではなく、真っ当なビジネスを行っているのであればたとえ起業したての時期や売上が0であってもご利用いただける場合もございます。
「隠す」という行為で良い印象を持たれることは絶対にありません。
審査に落ちやすいような条件であったとしても、正直に話してこの住所でビジネスがしたいと伝えたほうが審査担当者に響くものもあるのではないでしょうか。
審査に必要な書類を頑なに出さなかった
大抵のバーチャルオフィスは審査時に様々な書類の提出を求められ、それ無しではそもそも審査を受けること自体できないのですが、必要な書類を出さずに審査をしろと言い張る方がいらっしゃいましたので、残念ですが審査落ちとさせていただきました。
「この状態で審査をしても落ちますよ」とお伝えしても書類をご提出いただけなかったのでお断りするほかなかったのですが、このような理由で審査に落とされてしまうなんて非常に勿体無いと今でも思います。
このような手続きで様々な書類を用意して提出するのが手間だと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、契約である以上必要なものは用意していただくしかありません。
当然ですが、私どもは個人情報を悪用するために取得しているわけではなく、契約に必要だからご提出いただいており、無駄なものを出せと言っているわけではないのです。
「絶対に出したくない!」とゴネてもそれで通ることはまずありませんので、貴重なお時間を無駄にしないためにも求められたものは速やかに出すようにしましょう。モメても何も良いことはありません。
審査担当者に暴言を吐いた
わざわざ書くのも気が引けるのですが、担当者に対して突然暴言を吐いて罵ったお客様がいらっしゃいまして……当然即審査落ちとさせていただきました。
担当者がお客様に失礼な振る舞いや言動をしたということであれば話は別なのですが、実は突然言葉が乱暴になったりと荒ぶる方は一定数いらっしゃいまして、その殆どが「自分の要求が通らないと暴言を吐く」という性質を持った方々です。
私どももお客様からの要望は出来る限りお応えしたい、会員様によりよいサービスをご利用いただきたいと考えておりますが、度が過ぎた無茶な要求に対してはお応えできない場合もございます。
契約というものは双方が納得した上で結ぶべきですから、要望があれば伝え、交渉するのは良いことだと思います。ただ、その際に要求が通らなかったからといって口汚い言葉で相手を貶めたりするような行為だけは控えるべきです。審査担当者も同じ人間です、ひとたび悪い心証を与えれば良い結果が返ってくるはずがありませんので。
まとめ
この記事を読み終えて、「こんな理由で落ちる人なんて本当にいるの? 作り話じゃないの?」と感じられた方もいらっしゃるかもしれませんが、これらは全て実際にあった話です。非常に残念ですが。
事業内容を言うだけ、
審査時に書類を出すだけ、
担当者と当たり障りなくやりとりするだけ。
「普通の対応」「最低限の対応」と言葉にするのは簡単ですが、これらは結局個々のものさしに過ぎないのだなと改めて感じます。
最後にこれだけはお伝えしておきたいのですが、バーチャルオフィスの審査は厳しくもないし、難しいものではありません。
真っ当なビジネスであれば立ち上げ時で売上0円でもご利用いただけますし、ビジネスでなくてもちょっとした副業(オークションや転売・輸入など)で自宅住所を使いたくないという個人の方でもご利用いただけます。緩々というわけにはいきませんが、利用するにあたっての敷居はかなり低いのです。
だからこそ、第三者が見て「嘘でしょ?」と思うような理由で審査に落ちてしまうのは本当にもったいないのです。
ひとりでも多く「なんだかもったいない理由で審査に落ちる人」が減ることを願い、締めとさせていただきます。